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蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹について

比較的よくある病気で、15~20%の人が一生のうちに一度は経験するといわれています。

皮膚の一部が突然、痒みを伴って虫刺され様に赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡を残さずに消えてしまうことが特徴です。症状が激しい場合には全身に次々と出没します。

蕁麻疹の原因

かゆみを引き起こすヒスタミンという物質が、何らかの原因で放出されて血管と神経を刺激することで起こります。

アレルギー性と非アレルギー性のものがあり、一般にじんましん=アレルギーと思われている方が多い印象ですが、アレルギー性は全体の5%程度ともいわれています。

アレルギー性では、食品や薬、非アレルギー性では、感染症、運動、暑さ、寒さ、圧迫など物理的刺激、日光、発汗などの原因がありますが、原因不明のタイプも多いです。

食物が原因となる場合

食物が原因となる場合でも、アレルギー性のものと非アレルギー性のものがあります。

エビ、カニ、ソバ、果物による場合はアレルギー性が多いようです。特定の食品を食べると必ず蕁麻疹が現れるのはアレルギー性蕁麻疹の特徴の一つです。一方、青魚、肉類、タケノコ、ほうれん草などの肉類、野菜類などで起こる蕁麻疹は、中にはアレルギー性のものもありますが、しばしば食品中に含まれるヒスタミン様物質が直接血管に働いたり、あるいはそれ以外にヒスタミンを遊離させやすい成分が含まれていたりすることによって起こります。このタイプの蕁麻疹は、同じ食品を摂取しても材料により、あるいはその日の体調などにより症状が出たり出なかったりする傾向があります。

アレルギー性の蕁麻疹の場合は、疑わしい食品や、その食品のエキスなどを用いた皮膚検査、または血液検査により比較的簡単に原因を突き止めることができます。一方非アレルギー性の仕組みで起こる蕁麻疹の場合はその食品の食べ方や量、消化管からの吸収のされ方などに大きく影響を受けることが多いため、皮膚や血液を用いた検査では原因を明らかにすることが難しくなります。いずれにせよ、食物による蕁麻疹は特定の食物を食べた時にのみ症状が出現することが多いので、多くの場合は原因食物を予想することができます。何週間も続けて毎日のように繰り返して出没する蕁麻疹の場合には、食物が原因となっていることは少ないです。

急性の蕁麻疹、あるいは何かの機会に一致して時々現れるタイプの蕁麻疹では原因を突き止められることも多いのですが、1ヶ月以上、毎日のように現れては消えるタイプの蕁麻疹では、ほとんどの場合は原因を明らかにすることができません。

蕁麻疹の治療について

生活上の注意

できるだけ原因、悪化因子を探し、それを取り除き、避けるようにします。

飲み薬による治療

抗ヒスタミン薬の飲み薬が基本です。種類がたくさんあるので、それぞれに合った飲み薬を選んだり、量を増やしたり、併用したりします。

抗ヒスタミン薬のみでは効果が薄い場合は、H2受容体拮抗薬や抗ロイコトリエン拮抗薬などを併用することもあります。

注射による治療

原因がわからず(特発性)、いろいろな治療をしたが効果が不十分で、6週間以上続いている慢性蕁麻疹の12歳以上の方に使用できる注射薬です。4週間に1回、皮下注射を行います。ゾレアは通常、1回300mgを4週間ごとに投与します。ゾレアの薬剤費は、1ヵ月で5万8,294円となり、窓口での支払額は、年齢や収入によって異なります。ゾレアは通常、抗ヒスタミン薬と併用して投与します。そのため、抗ヒスタミン薬の薬剤費もかかります。

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