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首イボ(アクロコルドン、スキンタッグ)

首イボ(アクロコルドン、スキンタッグ)について

首からデコルテにできる、肌色から茶色の小さなブツブツとしたできものは、アクロコルドンやスキンタッグ、軟性線維腫と呼ばれる皮膚の良性腫瘍であることが多いです。顔、胸、おなか、脇の下などにできる人もいます。

首イボの原因

沢山できますが、ウイルス性のイボではなく、うつることはありません。

イボができやすい体質である場合や、紫外線や摩擦による刺激も原因の一つと言われています。

治療について

見た目が気になる部分ですし、ネックレスが引っかかるなど煩わしいので、治療を希望される方が多いです。塗り薬で効果のあるものはありません。液体窒素による冷凍凝固やハサミによる切除、焼灼などの方法があります。それぞれ、メリットとデメリットがあります。

保険対象麻酔色素沈着回数デメリット
液体窒素ありすべてなし1〜2色素沈着
ハサミなしつまめるものなし少し痛みがある
デルマトロンなしすべてなし1〜2少し痛みがある
手術あり大きいもの局所麻酔麻酔が必要

液体窒素による冷凍凝固

保険適応の治療法のため、一般に広く行われています。

液体窒素という、マイナス196℃の液体を用いて細胞を凍らせて壊死させます。細い綿棒やピンセット、スプレーで液体窒素をイボに繰り返し当てていきます。液体窒素がとても低温であるため、痛いと感じることがあります。直後は少し赤みが出ます、その後黒っぽいカサブタになり、1週間程度でほぼ取れます。1~2回程度の治療で取れることが多いですが、イボが大きい場合や、1回ごとの治療の強さによってはそれ以上かかります。最大のデメリットは、イボ周囲の正常皮膚にも炎症が波及し、元のイボよりも少し大きい色素沈着が数年残ることがある点です。

ハサミで切り取る

茎が1mm程度と細く、ピンセットでつまめるイボが対象です。茎が太いものは、この治療はできません。

手術用の切れ味の良いハサミを用いて、根元から切り取ります。やや怖く感じるかもしれませんが、痛みは一瞬で、小さいイボは、ハサミで切ってもほとんど出血しません。他の治療と比べて、炎症後色素沈着にはなりませんが、切った茎の部分が白色調の瘢痕になる場合があります。

デルマトロンによる焼灼

細かいイボがたくさんある方に向いている治療です。

中周波という微弱な電流を用いて皮膚表面を薄く焼き削ります。液体窒素に比較して色素沈着を生じにくいのが大きなメリットです。施術時にはピリッピリッとした電気が走ったような、独特の痛みがあります。麻酔がいらない程度の痛みです。施術直後は、周囲が少し赤くなります。その後、小さなカサブタになり、1~2週間で徐々に取れて目立たなくなります。治療後は日焼けや擦ることを避けていただければ、入浴や生活の制限はありません。
施術時には、金属のアクセサリーや時計などを外していただく必要があります。
心臓のペースメーカーを装着されている方、妊娠中の方は治療ができません。

サージトロンによる切除手術

大きい、茎が太いイボの場合は、切除手術が必要になります。局所麻酔を行い、茎を切除します。局所麻酔を行う時に痛みがありますが、それ以降は痛みはありません。糸で縫い合わせるか、サージトロンというラジオ波メスで処置を行います。手術後の処置は、軟膏を塗っていただくか、ハイドロコロイドテープを1週間程度貼付していただきます。

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