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ニキビ・ニキビ跡

ニキビ・ニキビ跡について

ニキビの始まりは、毛穴の出口が古い角質や皮脂で詰まった状態です。放っておくと、毛穴で炎症が起き、赤ニキビ、膿ニキビへと悪化します。

間違った知識や自己流の対処によって悪化、ニキビ跡になると、治療に時間もお金もかかってしまいます。早めに皮膚科へ受診して、治療やスキンケアの見直しをしましょう。

ニキビ・ニキビ跡の原因について

ニキビの原因は、1.毛穴詰まり、2.過剰な皮脂分泌、3.アクネ菌増殖と考えられています。
ターンオーバーが乱れると、角質が厚くなって、毛穴を塞いでしまいます。

皮膚の脂を分泌する皮脂腺は毛穴とつながっていて、皮脂は毛穴を伝って皮膚の表面に分泌されます。ニキビは、皮脂腺が発達した毛穴に生じるので、顔や胸や背中にできやすくなります。男性ホルモン、生理前、ストレス、食事、肌質などの影響により皮脂の分泌が盛んになると、過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まり、小さなニキビの初期の状態になります。

毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、アクネ菌が増殖します。アクネ菌が増えて活発になると、炎症を起こし、赤いニキビ、膿を持ったニキビ、毛穴の破壊が起こります。炎症が軽度であれば、痕を残さないで治りますが、周囲へのダメージが大きいと、炎症後の赤みが長く続いたり、凹凸のある痕になってしまいます。

ニキビ・ニキビ跡の治療について

保険診療の範囲内で、多くの方はニキビができにくい状態を維持することができます。
健康保険の範囲ではなかなか改善しない重症難治の方、さらなる治療効果を希望の方、早く治したい方は、健康保険適応外となりますが治療・施術をご用意しております。
日々のスキンケアも大切です、ニキビ肌に合った基礎化粧品も数種類取り扱っております。

保険が適用されるニキビ治療

ベピオゲル(外用過酸化ベンゾイル製剤)※塗り薬

ニキビの原因菌が増えるのを抑え、毛穴のつまりやコメド(面ぽう)も改善します。
白ニキビ、黒ニキビや赤ニキビに効果が期待できます。
顔とからだにも使用できます。
妊娠・授乳中の方は使用しないことを勧めます。

ディフェリンゲル(外用アダパレン)※塗り薬

毛穴のつまりやコメド(面ぽう)を、改善します。
ニキビの前段階であるマイクロコメド(微小面ぽう)から白ニキビ、黒ニキビや赤ニキビに効果が期待できます。
顔のみ使用できます。
妊娠・授乳中の方は使用できません。

エピデュオ(外用アダパレン過酸化ベンゾイルの配合剤)※塗り薬

アダパレン単独では弱い抗炎症作用を過酸化ベンゾイルで補完しています。
配合剤は強い皮膚刺激症状が起こる可能性があるため、まずはアダパレンもしくは過酸化ベンゾイル単独の使用をして、トラブルがなかった場合に処方します。
顔のみ使用できます。
妊娠・授乳中の方は使用できません。

抗菌薬 ※塗り薬/飲み薬

塗り薬と飲み薬があり、赤ニキビ、膿ニキビに効果が期待できます。

ニキビ菌の増殖を抑えることで効果を発揮します。また、ニキビに使用される抗菌薬の一部は炎症を抑える作用があることも知られています。ただし、耐性菌が出現する危険性があるため、使用期間には注意が必要です。

塗り薬

  • ダラシン(クリンダマイシン)
  • アクアチム(ナジフロキサシン)
  • ゼビアックス(オゼノキサシン)

飲み薬

  • ビブラマイシン(ドキシサイクリン)
  • ミノマイシン(ミノサイクリン)
  • ルリッド(ロキシスロマイシン)
  • ファロム(ファロペネム)

漢方薬(飲み薬)

状態に応じて積極的に処方しています。苦手な方は、無理に内服する必要はありません。

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

ニキビに頻用されます。
皮膚の比較的浅いところまでの炎症のニキビに効果があります。
抗菌作用、エストロゲン様作用、皮脂合成抑制作用、抗酸化作用、抗炎症作用があります。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

思春期・脂性肌の若者、扁桃腺や副鼻腔炎などの化膿を繰り返す基礎疾患がある人向けです。

炎症が慢性化した治りにくいニキビに効果があります。

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

思春期・脂性肌の男子学生向けです。
化膿がより強いニキビに効果があります。

桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

血の巡りが悪く、しみやくすみにも悩んでいる女性向けです。生理前に悪化するニキビに効果があります。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

ストレスが多く、イライラしやすい女性向けです。
環境の変化、生理前に悪化するニキビに効果があります。

排膿散及湯(はいのうささんきゅうとう)

囊腫を持った深く強い炎症のニキビに効果があります。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

抗アンドロゲン作用があり、皮脂の過剰分泌、赤ら顔症状を改善する効果があります。

柴苓湯(さいれいとう)

炎症や線維化の抑制作用があり、肥厚性瘢痕・ケロイドの方に使用します。

ビタミン剤 ※飲み薬

ビタミンB2,B6は皮脂分泌抑制、ビタミンCは炎症後色素沈着改善、ビタミンEは過酸化脂質抑制などの効果があると考えられています。

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