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水虫・たむし

水虫・たむしについて

白癬菌というカビによる皮膚感染症です。夏になると、4人に1人が水虫であると言われています。

水虫=かゆいというイメージがあるようですが、痒みがないことも多いので、診断根拠にはなりません。皮むけ、ゆびの間がふやける、足裏やかかとのガサガサといった症状がでます。

白癬菌は、ケラチンを栄養に生きているので、基本的にはケラチンが存在する皮膚表面、爪や毛に生じます。発症する部位によって呼び名が変わります。代表的なものは足に生じる足白癬(俗称:水虫)ですが、それ以外にも、股に生じる股部白癬(俗称:たむし)、頭に生じる頭部白癬(俗称:しらくも)、爪に生じる爪白癬、体に生じる体部白癬などがあります。

水虫・たむしの原因について

最も頻度が高い足白癬は、足に付着して24時間で角質に侵入するといわれています。湿度や温度の条件がそろうと発症します。靴の中や足ふきマットなど湿度と温度が高い環境で繁殖しやすくなります。足以外の白癬は、自分の足白癬からうつることが多いです。

また柔道、レスリングなどの格闘技を行っている選手の間では、トリコフィトン・トンスランスというカビが練習や試合を介して起こることがあります。

ペットの猫から人に感染する、ミクロスポルム・カニスというカビもあります。白癬にかかった猫と接触していると、接触した顔や体、髪の毛に白癬が生じることがあります。

検査について

白癬菌がいそうな部分を少し採取して、顕微鏡を使って観察します。その場で結果をお伝えします。

特殊な菌が疑われる場合は、培養検査や他院へご紹介させていただくことがあります。

治療について

塗り薬

多くは抗真菌薬の塗り薬だけでよくなります。1日1回、皮膚は2~3か月程度、爪は6か月~1年程度塗ります。

皮膚にはラミシール、ルリコン、ぺキロン、アスタット、ゼフナート、メンタックス、ボレーなど、爪にはクレナフィン、ルコナックという製品があります。

飲み薬

爪の症状がある場合、角化が強い場合などに選択します。

期間は3~6か月です。内服前と、内服期間中に血液検査を定期的に行い、副作用がないことを必ず確認します。内服中のお薬との飲み合わせを確認しますので、必ずおくすり手帳を持参してください。

爪白癬の内服薬比較

一般名回数期間デメリット
ネイリンホスラブコナゾール1日1回毎日3ヶ月ジェネリックなし
ラミシールテルビナフィン1日1回毎日6ヶ月治療期間が長い
イトリゾールイトリコナゾール1日2回
1週間内服+3週間休薬
3ヶ月併用している薬により不可
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